BLOG 淡路島の風

2009.10.22

大阪へ~てっさ包丁・正直(まさなお)~

昔、お世話になった先輩から頂いた包丁「正直(まさなお)」。
その切れ味、使い勝手にほれ込んでこの度、てっさ用の包丁を仕入れに大阪へ。
今回大阪へ行った目的の一つが、この正直てっさ用の包丁でした。
正直(まさなお)どこで売ってるのやら…
ネットで調べても全くヒットせず、
お世話になったお店の本店がある日本橋付近という事だけ手がかりにして、
何も分からなかったのですが、とにかく黒門市場へ。
てっさ包丁なので、ん~、やっぱりフグ屋さんに聞くのが一番と思い、
一回目に聞いたお店の大将がなんと、「正直さん~、うちも正直ばっかりやで~!」と、
あっさりお店の場所を聞くことが出来ました^^
黒門市場から少しそれた路地にお店はありました。
衝撃です。
思わず背筋が伸びました。
IMG_20671.jpgネットに出てないはずです。
まさしく老舗。
緊張しながらも、たくさんのてっさ包丁の中から一本を選び、
無事手にすることができました。
またお店の方からは、色んなお話を伺う事もできました。
いや、感動しました。
お世話になった先輩から頂いた包丁は、
このお店で買ってくれたんだな~なんて。
なんか軽く聞こえるかもしれませんが、
渋いな~(カッコイイ)って。
全く普通の店を想像してただけに余計です。
頂いた包丁と同じように大切に使いたいと、
心より思いました。
さてさて、話は変わりまして、
真野シェフの美味しいお料理を頂き、
てっさ包丁も仕入れれた嬉しさあまり、
最後にもういっちょ!IMG_2091.jpg帰り際、以前より気になってた、
淡路島は岩屋にある正寿司さんへ
本来ならもう一日、明日書けばいいのですが、詳しくは、瓦人ブログにお任せです!→淡路島のまた新しい景色…
こちらのお寿司屋さんは、いつもお世話になっている、
樂久登窯の西村さんからよくお話を聞いていたので、一度お邪魔させていただかなければと前から思っていたのです!
ご主人の高橋さん、寿司、器、風景、
もう素晴らしいってもんじゃないですよ!
拘りがすごいです。
3代目からの一押しは、こちらです!IMG_21251.jpg北海道より直接仕入れる‘昆布畑で獲れた、天然牡蠣’です!
器は、樂久登窯。
あー、もー、びっくりの一言です!
牡蠣はよく‘海のミルク’と表現されます(本来は栄養価の高さから表現されますがここではミルキー的に!)が、
これは違います!
「海の生クリーム」です!!
この牡蠣食べるだけでもお値打ちだと思います!
(もちろん他にもたくさん美味しいものがありますよ!)
ぜひ、南海荘からの帰りによってください!
旅の〆にはもってこいだと思います!
ぜひぜひ!
正寿司
〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋3607‐6
℡ 0799‐72‐4700
営業時間 11:30~21:00
月曜日定休(祝日は営業、翌日休業)

なが~いお付き合いくださいまして、
心より嬉しく思いますm(__)m
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正直への思い
18年前、調理師専門学校時代にほんの数ヶ月ですが、
老舗のお鮨屋さんにて、アルバイト(もちろん鍋洗いなどの裏方作業です)
をさせていただきました。
実際、就職して職人として一から修行となれば、また違ったのでしょう。
自分で言うのも何なんですが、そこでは、とにかくかわいがられまして…。
仕事終わりには、職人さん6人の中に入れてもらって、
すし種の切れ端が入った器を囲んで、
お酒(3代目はお茶?)を片手によく摘ませていただきました。
(もちろん当時18歳の3代目は、未成年でしたので、お酒は匂いだけ…いや、なめるだけ…いや、ほんの少し…^^;)
切り身になると、経験ほとんど無しの18歳には、これが何の魚かは、
全く分かりません。
そんなアルバイトに、
「これは何々…これは何々…」と、教えてもらいながら、
摘ませてもらったもんです。
そこでの記憶をたどってみると、
なんだか辛く暗い記憶は全く無く、
先輩方(年長の方で50代ぐらいだったと…)の、
厳しくもあり、心優しい指導の下、
過ごさせていただいた印象しかありません。
なんなんでしょうか。
人(心)が皆さんほんときれいでした。
そして、アルバイトも最終日。
いつも一番身近に指導してくださった先輩が、
包丁を下さったのです。
○○鮨 淳二 と名入りで。
全く思いもしなかった事で、感動しました。
心の中では、頂いた瞬間から、
‘一人前になったらこの包丁を使わせてもらおう’
と、決めておりました。
そして、ようやく1年前から使わせていただいております。
(まだまだ一人前ではありませんが…。)

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